保育士として働く中で、収入面や仕事の忙しさに不満を抱いている方も多いのではないでしょうか。そんなときに、副業という選択肢を考える保育士も増えています。
しかし、保育士として働くこと自体が体力的にも、精神的にも大変なことです。そんな状況の中で、副業をしていいのか不安に感じることもあるでしょう。
そこで、この記事では保育士が副業をすることのメリットやデメリット、副業がバレない方法、そしておすすめの副業についてご紹介します。
副業を始める前に知っておきたいポイントをおさえ、安心して副業を始められるようにしましょう。
保育士の副業はあり?それともダメ?
保育士が副業をすることは可能です。しかし、副業をしていても保育士としての仕事を優先することが必要になります。副業が保育士の仕事に影響を与えないように、適切な準備をしてから始めましょう。
保育士の中には、今よりも収入を増やすため、スキルアップのために副業をしている方もいます。
ただし、副業をすることで充実した日々を過ごせる可能性がある一方、体力や使える時間に問題が発生することも考えておかなければなりません。
副業を始める前には、スケジュールを管理し、無理のない範囲で仕事ができるように調節することが大切ですね。
保育士が副業をするメリット・デメリット
保育士を続けながら副業を始める前に、メリットとデメリットがあることを知っておきましょう。
保育士が副業するメリット
保育士が副業をするメリットとしては、収入の増加やスキルアップがあります。副業で得た収入によって、生活の余裕が生まれることもメリットと言えるでしょう。
保育士の平均年収は、都市部で約300万円前後と言われています。副業によって収入を増やせるのは大きなメリットですよね。また、別の職種で働くことで、新しいスキルや知識を身につけることができ、保育の現場で役立つ場合もあります。
保育士が副業をするデメリット
近年の保育士不足により、保育現場での仕事の増加や長時間労働が問題になっています。副業による負担がさらに増えると、心身ともにストレスや疲れがたまり、本業に悪影響が出るデメリットが考えられます。
保育士を続けながら副業を始めるときには、メリットとデメリットをよく理解して、自分に合った働き方をみつけましょう。
副業がバレない方法はある?
副業がバレない方法はありますが、100%バレないとは言い切れません。それでも副業を始めたいという方もいるかと思います。
そこで、周囲に副業をバレにくくするための対策をお伝えします。
- 職場で副業を行わない
- 副業で得た報酬は口座を分ける
- 副業先との契約内容や報酬などの情報は細心の注意を払って取り扱う
- 職場や取り組む副業についての情報を漏らさない
保育士が副業をすること自体は違法ではありません。しかし、職場によっては、副業がバレると雇用契約に違反したことになり、解雇されたり、信用を失ったりする可能性があります。
副業がバレるリスクは常に存在します。また、副業に関する情報を完全に秘密にすることは難しいのも事実です。副業を始める前には、職場のルールや規約について調べ、慎重に判断しましょう。
保育士が副業を選ぶときのポイント
保育士が副業を選ぶときのポイントについて解説していきます。保育士が副業を選ぶときのポイントは、以下の3つです。
副業選びのポイント
- 本業と副業の両立がしやすいかどうか
- 副業先の安全性や信頼性が高いかどうか
- 副業内容が自分に合っているかどうか
くわしく解説していきます。
本業と副業の両立がしやすいかどうか
保育士の仕事は責任が大きいので、本業に支障がないような働き方を考えなければなりません。
具体的には、
- 保育士の仕事と時間帯が重なるような仕事
- 体力的な負荷が大きく疲れが残る仕事
- ストレスがたまる仕事
上記のような仕事は避けましょう。
副業先の安全性や信頼性が高いかどうか
副業先を選ぶときには、安全性や信頼性が高く、トラブルが起こりにくいということが大切です。また、健康被害や事故などが起きた場合には、保険が適用されるかどうかの確認も重要です。
副業内容が自分に合っているかどうか
副業は、自分が得意なことや興味があることを選びましょう。自分のスキルや興味に合った仕事や、必要な報酬をもらえる副業を選ぶことが、副業を長く続けるための秘訣です。
以上のようなポイントを踏まえて、副業先を選ぶことが重要ですよ。
保育士におすすめの副業
保育士におすすめの副業を紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ベビーシッター
ベビーシッターは、保育士が持つ専門知識を最大限に生かすことができる副業です。
保育士は子どもの発達について知識を持っているので、その知識を活かして子どもの成長をサポートすることができます。さらに、ベビーシッターとしての経験を持つことで、自身の保育スキルの向上にもつながるでしょう。
ベビーシッターは、ベビーシッターとして登録し、派遣会社を通じて働くことができます。
ピアノ講師・塾講師
ピアノ講師や塾講師も保育士におすすめの副業のひとつです。音楽や学習に関する知識や経験を活かし、自分自身のスキルアップにもつながります。
保育士は普段から子どもと接している時間が長いので、すぐに仕事に慣れることもできるでしょう。
また、ピアノ講師や塾講師は体を動かすことが少ないので、体力的に負担が少ない仕事と言えます。
ハンドメイド
自宅で手作りの商品を販売するハンドメイドも副業にぴったり。保育士は手先が器用な人が多く、普段から子どもたちと工作をしているためハンドメイド作品を楽しみながら作れるでしょう。自分の好きな時間に作業ができるのもメリットです。
また、ネットショップやクラフトフェアなどで販売することで、自分の時間を自由に使えるメリットもあります。
ハンドメイドで販売できる作品の一例は、
- 手作りアクセサリーの作成や販売
- 布小物やバッグ、ポーチなどのハンドメイド作品の販売
- 手作りのオリジナル雑貨や家具の制作や販売
などです。
飲食店・コンビニ
飲食店やコンビニは求人が多いので、副業として即採用されやすい仕事です。また、店舗数も多いので、勤務先の近くで働けば通勤時間を有効活用できるメリットがあります。
土日や夜間の時間帯で働くことができるので、時間の融通もききやすいと言えます。体力的に問題がなければ働く場所はすぐにみつかることでしょう。
保育士としての業務と両立するためには、シフト調整や体力管理などが重要となります。適度な休息をとり、無理のない範囲で働くように心がけましょう。
在宅ワーク
在宅ワークには、オンラインでの講師業やコンテンツ制作、Webライターなどの仕事があります。在宅ワークは自分の都合に合わせて働けます。そのため、本業との両立がしやすく、副業としておすすめです。
副業に関する調査によると、保育士の副業において「在宅ワーク」を選択した割合は約10%。その内訳は「Webライター」が約30%、「Webデザイナー・クリエイター」が約20%、「講師業」が約16%などとなっています。
ライター
先ほど「在宅ワーク」の項目でも紹介した、保育士の副業として人気があるライター。
子育てや教育に関する記事を書くことができるので、自分の専門知識を活かして執筆が可能です。
ライターはクラウドソーシングサイトで多く募集されています。初心者でも採用してもらえる案件もあるので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
単発バイト
単発バイトは、時間の融通が利きやすく、即日から始められる副業です。イベントスタッフや配達員、ホールスタッフなど、様々なバイトがあります。
保育士に特におすすめなのは、接客や清掃のバイトです。保育士は、日々子どもたちと接しているため、人と接することが得意な方が多いです。また、保育園や幼稚園などの施設で働く場合は、清掃などの業務も行うことがあります。そのため、接客や清掃の副業は馴染みやすいと言えます。
保育士が副業を成功させるためのコツ
保育士が本業と副業を両立するためのコツを紹介します。
スケジュールの調整
保育士が副業を始めるためには、スケジュールの調整は必須です。副業を始める前に、自分の勤務スケジュールと副業のスケジュールを整理し、両立できるかどうかを確認しましょう。
保育士は常に子どもと向き合い、仕事に専念しなければなりません。そのため、勤務時間中は副業をすることはできません。
副業をする場合は、勤務時間外や休日に時間を作る必要があります。しかし、保育士の仕事は、体力的・精神的にも負荷が大きいので、十分な休息が必要です。副業のスケジュールを決めるときには、自分の体力や休息時間を考え、無理のないスケジュールを立てるようにしましょう。
休日や時間の使い方の見直し
副業を始めるためには、日々の時間の使い方を見直し、副業に費やす時間をつくりましょう。
・平日の時間帯を有効活用する 仕事帰りの時間、寝るまでの時間など、日常生活の中で使える時間を副業にあてる。
・休日の時間の使い方:休日には、朝早く起きて副業に時間を費やす、午前中に本業のタスクをこなして午後から副業に専念する。
などの方法があります。
無理のない範囲で、休日や空いた時間を有効に活用して、副業と本業の両立を目指しましょう。
副業と本業での仕事の優先順位を決める
副業を始めると時間的な制限が増え、本業に影響が出ることもあります。副業と本業での仕事の優先順位を考え、時間管理をすることが大切です。
保育士は時期によって行事や書類に追われ、普段以上にやるべき仕事が増えます。本業が大変な時期に副業も忙しくなってしまうと、両方の仕事がおろそかになるだけでなく、保育士の仕事に支障が出ます。
保育園での仕事の時間帯や忙しい時期を考慮し、副業の時間を確保することが成功のコツと言えます。
まとめ
仕事が大変なだけでなく給料も少ない保育士にとって、副業で今よりも収入を増やせるのは魅力的ですよね。収入が増えれば、時間と気持ちにも余裕が生まれて充実した毎日を過ごせるようになるでしょう。
しかし、勤務先によっては副業が禁止されていたり、副業をしても良いか分からず行動に移せない方もいるかと思います。また、体力的や精神的に副業を諦めようと考えている方もいるのではないでしょうか?
このような方は転職の検討もおすすめです。保育士の給料は施設によって異なるため、転職をすることで今よりも仕事が楽になるだけでなく、収入が増える可能性も十分あります。
本業の給料が増えれば、副業をする必要もなくなりますよ。
保育士が転職を考えたい場合は、保育士専門の転職エージェントがおすすめです。今よりも収入を増やしたい方は、お仕事探しをしてみてくださいね。