複数担任制のクラスになったけど、ストレスが辛い…。
保育士は、子どもや保護者、園長や同僚などさまざまな人間関係に囲まれながら仕事をしています。
その中でも複数担任制の中で働いている保育士は、ストレスが溜まりやすい環境にあると言えます。
一日の多くを過ごしている職場だからこそ、ストレスは少なく、楽しく働きたいものですよね。
今回は、保育士が複数担任制でストレスを感じる原因や、ストレスを少なくする方法などを紹介していきます。
複数担任制のストレスから解放されるために、ぜひ最後まで読んでみてください。
保育士が複数担任制でストレスを感じる原因は?
保育士が複数担任でストレスを感じるのは辛いですよね。人によって原因はさまざまですが、主な原因は以下の3つです。
- もともと性格が合わない
- 報告・連絡・相談ができない
- 価値観や保育感が合わない
元々性格が合わない
人間は、考え方や行動がひとり一人違います。そのため、どうしても性格が合わない相手も生まれます。あなたはカール・ロジャーズの「2対7対1」の法則をご存じでしょうか?
あなたの周りの10人のうち2人は「無条件で気が合う人」、7人は「どちらでもない人」、1人は「気が合わない人」がいるという法則です。
この法則で考えると、複数担任の中には「あなたが何をしていても気に入らない」人が存在する可能性があります。
報告・連絡・相談ができない
保育士は子どものケガや体調、保護者について、保育内容などを細かに把握していないと困る場面が多くあります。
複数担任制のクラスだと「あの保育士は知っているのに私は聞いていない。」ということも起こりがちです。また、複数担任の中でリーダーが決まっている場合、リーダーが「報告・連絡・相談」ができないと保育上や人間関係のトラブルやストレスがさらに増えます。
価値観や保育感が合わない
複数担任制は、一部屋の中で数人の大人が保育をしています。保育士ひとり一人の価値観や保育感が違うので、子どもへの接し方、保育の進め方、保護者への対応なども異なります。
「こういう考えもあるのか。」と理解し、納得できる状況であればよいのですが、「この考えは理解できない!」という場面に出会うこともあるでしょう。そうなると、大きなストレスの原因になりかねません。
自分の考えを上手く伝えられるようであればストレスが軽減される可能性もあります。しかし、多くの方は自分の考えを伝えられずに悩んでしまったり、ストレスを感じたりしてしまうのです。
複数担任が合わない人の特徴
保育士として複数の担任を持つことは、楽しさややりがいを感じる一方で、ストレスや困難を感じることがあります。実は、複数担任に対するストレスを感じる傾向が高い人には、ある特徴が見られます。それでは、複数担任が合わない人の特徴について詳しく見ていきましょう。
自分なりの保育感をもっている
複数担任は、他の保育士と協力して子どもたちの保育を行います。しかし、自身が持っている保育感や子どもたちへの関り方などが他の保育士との間にギャップを生んでしまう場合があります。自分なりの保育感が強すぎると、他の保育士との連携が難しいと感じるかもしれません。
複数担任制は、複数の楽器を奏でるオーケストラのようなものです。それぞれの楽器が重要であり、調和して美しい音楽を奏でるためには、個々の音が一体となる必要があります。同様に、保育士たちもそれぞれの個性やアプローチを持ちながら、子供たちの成長と発達に寄り添うことが求められます。
他人に合わせることが苦手
複数担任制では、他の保育士との連携が必要不可欠です。しかし、他人に合わせることが苦手で、自分の意見やアイデアを主張をし過ぎる人は複数担任制が合わない可能性が高くなります
複数いる保育士のうち一人だけが主導権を握ると、それに対して不満を感じる保育士が増え、クラス全体のバランスが崩れてしまいます。保育士ひとり一人がお互いに尊重し合い、協力して子どもの保育をすることが重要です。
感情が表に出やすい
複数担任制では、一人担任制よりもストレスやプレッシャーが多い環境で働くことになります。感情が表に出やすく、ストレスを内に秘めることが難しい場合、他の保育士との関係やチームワークに影響を与える可能性があります。
感情が表に出やすい人は気がついていない場合もありますが、他人は思った以上に相手の感情を感じ取っています。
イライラが表に出ている人が一人でもいると、クラス全体の雰囲気が悪くなったり、コミュニケーションが取りづらくなります。
保育士は自身の感情に気を付けつつ、冷静な判断とコミュニケーションを心掛けることが大切です。
相手の顔色や言動をうかがいすぎる
複数担任制では、他の保育士との関係を築き、スムーズなコミュニケーションを取ることが求められます。しかし、相手の顔色や言動を気にしすぎる場合、相手の感情に左右され過ぎたり、自己主張がうまくできず、殻に閉じこもってしまうことでストレスを感じやすくなります。
複数担任制のクラスで働く場合は、相手を思いやる気持ちはもちろん大切です。
しかし、相手の言動を気にするあまりに、自分らしさを失ったり、やりたかった保育ができなくなってしまいます。
自分の意見を発信しながらも、他の保育士とのコミュニケーションをスムーズにすることが大切です。
保育士が複数担任制でストレスを減らすためには?
保育士複数担任制の中でのストレスを減らすためには、以下のような対策がおすすめです。
子どもと向き合うことに専念する
保育士の人数が多いと、子どもよりも自分以外の保育士の感情に敏感になりがちです。しかし、保育士として働いている以上は、一人ひとりの子どもと向き合うことが重要です。子どもの成長や発達を見逃さないことに専念すれば、自分以外の保育士を気にし過ぎることが少なくなります。
相手の長所を見つける
一緒に働く保育士との関係性を良くしていくためには、相手の長所や良い点に注目しましょう。相手の得意なことや素晴らしい保育を認めれば、ひとり一人の保育士に対しての接し方が変わります。すると、保育環境が少しずつ良くなり、相手を認めながらも自分の意見を伝えやすくなるでしょう。
相手に合わせる
複数担任制のクラスで働くためには、相手の保育や意見に柔軟に対応することも大切です。自分の意見を主張するだけでなく、相手の意見に耳を傾け、協力することでクラス内の雰囲気が良くなる場合があります。
ストレスが減らせないときにやるべきこと
複数担任制に対するストレスが減らせないときにやるべきことを紹介していきます。
上司に相談する
ストレスが溜まってしまった場合は、園長や先輩保育士に相談しましょう。あなたの悩みやストレスの原因を伝えることで、解決の糸口がみつかる場合があります。
明らかに自分に原因がないのに無視をされたり、大切な連絡を伝えてもらえないなど「いじめ」のような状況になっている場合は、クラス配置を変えてもらえる園もあります。
あなたの悩みやストレスの原因を伝えるときには、感情的にならないように冷静になってから上司に相談しましょう。
今現在置かれている状況を冷静に伝えたほうが、親身になって話を聞いてもらえる可能性が高くなります。
転職を検討する
どうしてもストレスが減らないときには転職を検討することも選択肢の一つです。複数担任制が自分に合わないと感じる場合や、ストレスが限界に達してしまった場合は、新たな職場で自分に合った環境を見つけることも大切です。
ストレスが溜まりすぎて体を壊してしまっては、元も子もありません。
保育士不足が続いているので多くの求人が出ていますし、今よりも人間関係も、給料も条件も良い環境で働ける可能性も高くなります。
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まとめ
保育士として働く中でのある程度のストレスは避けられないかもしれません。しかし、あまりにストレスが多い場合は、心や体が壊れてしまう前に働く環境を見直してみましょう。
ストレスが軽減されれば、理想の保育ができますし、毎日楽しく働くことができます。仕事のストレスが少なくなればプライベートも充実させることができます。
あなたの理想の職場を手に入れるために、保育士専門の転職サイトを活用してみましょう。新たなステップへ踏み出し、幸せな保育士ライフを手に入れることができるはずですよ。