保育士が持ち帰り仕事をするのは当たり前ですよね・・・。
このように思っている方は要注意です。なぜなら
持ち帰り仕事は当りまえではありませんよ。
持ち帰り仕事は減らすことができます。むしろ場合によっては無くすこともできるんです。
今回は、持ち帰り仕事が多くなる理由や、持ち帰り仕事を辞める方法などを紹介します。
あなたの悩みが解消されるお手伝いが少しでもできたら嬉しいです。
保育士の持ち帰り仕事は当たり前ではない!
保育園での仕事が終わっても、家に持ち帰って仕事をする「持ち帰り仕事」。
持ち帰り仕事は「保育士ならあるのが当りまえ。」こんな風習になっている保育園が残念ながらあります。
私が以前働いていた保育園でも持ち帰り仕事が毎日のようにありました。
運動会や発表会などの行事の前には休みの日を返上して家で仕事をしたり、ひどいときには休みの日に保育園へ行ってまで仕事をしたりしていました。
なぜこれが普通のことだと思っていたのかというと、自分以外の保育士も持ち帰り仕事をしていたからです。
「自分だけやっているわけではないし、保育士が持ち帰り仕事をするのは当然。」なんていう変な義務感のようなものがありました。
今考えるとおかしな話です。
当時の自分は1年目から同じ保育園で働いていたので、他の保育園の保育士も同じように持ち帰り仕事があると信じ込んでいました。
結局は持ち帰り仕事も含めた仕事の内容に疑問を抱き、子育てとの両立が苦しくなって辞めてしまったのですが・・・。
しかし、別の保育園に転職をしたときにその考えは間違っていることに気がつきました。
なぜなら転職先の保育園は持ち帰り仕事がほとんどありません。
お便りなどが間に合っておらず、1か月の中で1日くらいは持ち帰り仕事をしている保育士もいます。
でも、その保育士以外は持ち帰り仕事はしていないのです。
持ち帰り仕事があるのは当りまえのことではなく、働く保育園や働き方によって違うのです。
保育士の持ち帰り仕事の内容は?
保育士が家に持ち帰る主な仕事の内容は
- 書類関係(おたより含む)
- 製作物
特に多いのが書類関係です。
週案、月案、おたよりなど定期的に作成する書類以外にも、要録や発達の記録など子どもの記録に関するもの(保育園によっては園外持ち出し禁止になっています)があります。
普段は持ち帰りをせずに作成できていても、行事の前やその他の仕事が立て込んでいるときには持ち帰りになってしまうことが増えます。
製作物に関しては、運動会や発表会などの行事があると持ち帰り仕事が増える傾向にあります。
辞めたいのに辞められない!持ち帰り仕事が多くなる理由
保育士の持ち帰り仕事が多くなってしまう理由はこちらです。
- とにかくやることが多い
- 保育中にはできない
- こだわりが強い
とにかくやることが多い
保育士の仕事は子どもと接することがメイン。
しかし、とにかく書類や製作物などやることが多い仕事です。
書類の多さに関しては、保育士として働いている方にしかわからないこともあると思います。
最近では少しでも保育士の負担を減らすため、書類は手書きではなくタブレットやPCを使う保育園もあります。
しかし、「要録や発達の記録は手書きでないといけない。」という保育園もありますし、そもそも書類の内容に関しては手を抜くことができません。
結局のところ時間がかかり、持ち帰り仕事になることも少なくないのです。
保育中にはできない
日中は活動をしているため、書類の作成、作り物の準備は子どもがいる時間にはできません。
保育園にいる時間にできるとすれば、子どもたちがお昼寝をしている時間になります。
ただし、お昼寝中も話し合いや、活動の準備などの仕事が入ってしまい、自分の仕事が進まないこともあります。
また、お昼寝ができなくて起きている子の相手をすることも・・・。
そのため、結局はできずに持ち帰り仕事になってしまうのです。
こだわりが強い
書類に関してはきちんとしたものを作成するべきですが、壁面や製作物に対してこだわりが強くなることで持ち帰り仕事になっていることもあります。
「もっとかわいい壁面にしたい。」「製作は見た目も大切。」などのこだわりがあると、どうしても時間がかかってしまいます。
また、自分では簡素化して持ち帰りを辞めたいと考えていても、保育園によっては「見た目重視。きちんとしたものを作りましょう。」というところもあります。
また、
クラスの壁面は毎月変える
保護者に渡すプレゼントは手が込んでいるもの
など暗黙のルールが存在している園もあるのです。
このような状態だと時間がかかってしまうのは当然。持ち帰り仕事になってしまうのは仕方がないと思うしかありません。
保育士の持ち帰り仕事を辞める3つの方法
保育士が持ち帰り仕事を辞めるための方法はこちら。
- 仕事の優先順位を考える
- 手を抜けるところは抜く
- 転職を考える
仕事の優先順位を考える
保育士は毎日の活動や制作の準備、行事など色々な仕事が常にあります。
仕事が重なって忙しくなると「あれもやらないと、これも終わってない!」となって、何から手を付けたらいいか分からなくなってしまいます。
あれこれ手を付けてしまうと、どれも中途半端になってしまい、結局は仕事が進まなくなってしまうのです。
そんなときこそ、冷静になって仕事の優先順位を考えてみましょう。
ノートやスケジュール帳などに予定を書いてみると見通しがたてやすくなります。
締め切りが近いものから順番に手を付けていくようにしてみましょう。
手を抜けるところは抜く
持ち帰り仕事を辞めるためには、手を抜けるところは抜くことも必要になります。
要録や発達の記録などの書類は手を抜くことはできません。
でも、壁面や制作物などをほんの少しでも簡単にすれば、仕事の時間を減らすことができますよ。
もちろん、かわいい壁面、ステキな制作物などを作ることはとても良いことです。
私もかわいい壁面を作りたくて型紙のコピーを取ったり、まったく同じ色の画用紙をそろえて持ち帰って作っていたことがあります。
ただ、こだわればこだわるほど時間がかかってしまうことも事実です。
など考えてみると、少しずつ時間の短縮になって持ち帰り仕事を減らすことができますよ。
転職を考える
持ち帰り仕事が多すぎて仕事を辞めたい
どんなに頑張っても仕事が終わらない
このような方は転職を考えましょう。
以前の私も毎日仕事に追われ、持ち帰り仕事は当たり前。
あまりに終わらないので、父と母にまで制作物の準備を手伝ってもらっていました。
保育士の仕事はこういうもの。そんな風に思っていましたが、新しい保育園に転園し、この考えが間違っていたことに気がつきました。
同じ保育の仕事でも保育園によって仕事の量は全く違います。
今現在、「働いている保育園の持ち帰り仕事が多すぎる。」と感じているときには転職も視野に入れてみてください。
慣れている仕事場から転職をすることは勇気がいることです。
しかし、転職をすることで仕事内容が楽になったり、給料が上がる可能性もあったりします。
特に、持ち帰り仕事に不満があり、仕事を辞めたいと思っている方は早めに転職を考えましょう。
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保育士の持ち帰り仕事を当りまえにしないために
保育士は持ち帰り仕事があって当りまえと思われがちです。
たしかに持ち帰り仕事がある日もあるかもしれません。
ですが、常に仕事のことを考えている状況が続くとストレスがたまったり、最悪の場合には体を壊してしまいます。
- 仕事の優先順位を考える
- 手を抜ける所は抜く
- 転職を考える
など持ち帰り仕事を辞めるための行動をぜひ行ってみてください。
子どもたちと笑顔で楽しく過ごせるようにするためには、あなたの身体と心が万全な状態であることが大切です。
幸せな保育ライフを過ごせますように・・・☆